硝酸性・亜硝酸性窒素による地下水汚染について。
(平成16年10月時点)
状 況

県環境生活部水質保全課が本年8月31日に発表した水質汚濁防止法に基づく「平成15年度公共用水域及び地下水の水質測定結果」において、公共用水域では健康項目26項目のうち、硝酸性窒素・亜硝酸性窒素のみが2河川2地点で超過をしているとし、地下水では、県内2qメッシュでの測定実施井戸270本の中、鉛・テトラクロロエチレン・フッ素が2本、砒素7本、硝酸性窒素・亜硝酸性窒素ついては39本と全体の14%をしめた水質環境基準を超過した結果が示されました。
他の基準超過項目に比べ圧倒的検出量と言えます。
さらに県独自の調査であります。「平成15年度地下水における硝酸性・亜硝酸性窒素の汚染状況調査」によれば。東庄町宮本地区の調査として、地下水汚染の状況は調査地区27本の井戸中、24本より基準超過が確認され、最高値は92r/Lであり、基準値の9倍強の超過値であり、超過率は約90%であったとしています。
原因となる窒素供給源は「生活排水、施肥、家畜排泄物の不適正処理」の3つであり、土壌への窒素供給量が最も多かったものを家畜排泄物の不適正処理であるとしています。
さらに県下14保健所への飲用井戸水持ち込み検査の平成15年度の結果ですが、飲用不適率が県下一であり平成12年度以来40%を超えていた舟橋保健所が所轄外となったため、14保健所では人口が密集している市川・松戸・柏・野田、加えて佐倉・香取・木更津保健所で前年度を上回っている結果が出ております。
他の地下水汚染の原因である六価クロム、トリクロロエチレン等の有機塩素系の汚染は終息を迎えつつありますが、本県においても硝酸性・亜硝酸性窒素による地下水汚染は今なお汚染が広がりつつある状況であるといえます。
課 題

1. 地下水の硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素による汚染の現況についてその発生源や汚染経路等を把握し、今後の汚染負荷削減対策を講じるための資料を得るための調査も今後も積極的に行い、県下全体の状況を把握する必要がある。さらに汚染負荷削減対策に反映すべきである。

2. この汚染の主な原因である畜産排水不適正処理、過剰施肥でありますが、農林水産部においては国が示した汚染対策マニアルと「施肥に係わる対策を推進するために策定した硝酸性・亜硝酸性窒素に係わる土壌管理指針」により環境生活部と連携の成果としての対応のエコ農業の推進、適正施肥の指導を行っているが、全体としての指導も必要であるが、県独自の調査である、年度毎の「地下水における硝酸性・亜硝酸性窒素の汚染状況調査」で明らかにしている過剰施肥の量や畜産排水の不適正処理の実態調査結果と連携して対応すべきである。