千葉県血清研究所の開発した種痘が米国で高い評価


6月11日の読売新聞の夕刊に「安全性に高い評価・テロ対策で導入へ」との見出しで、1970年に千葉県血清研究所で開発した「LC16」と名の付いた種痘を米国で生物テロの対策として臨床実験を始め、テロ対策に不可欠な武器となるとの期待する旨の報道がされました。
同記事中に岡部信彦・国立感染症情報センター長の話として「LC16は免疫物質を確実に作り出す一方、脳炎などの副作用を起こさないきわめて優秀な種痘。副反応がない「夢の種痘」の開発を地道に続けた、日本ならではの成果で、世界的な評価を受けたことは喜ばしい」とありました。
ご存じのとおり、堂本知事の「民間で出来るものは民間で」でとの強い意向もあり、千葉県血清研究所は昨年廃止され、その成果については、いろいろな形で承継されているとのことですが、この種痘に関しては下記のとおりです。

(参考資料)
「痘そうワクチン」について
健康福祉政策課

1 承継先について
  
国内で血清研究所だけが製造技術を有していた「乾燥細胞培養痘そうワクチン(Lc16)」は、厚生労働省の斡旋により、平成14年7月15日に次のとおり承継手続きを完了しました。

(1) 承継先

熊本県熊本市大窪1−6−1
(財)化学及血清療法研究所

(2) 譲渡条件

製品需要が見込めないため、10年間のロイヤリティ方式とした。
・承継後10年問販売額の8%
(国内及び国外のうち特許権保有国)
・承継後10年間販売額の6%(上記以外)

2.特許権について
  
特許権は、千葉県が引き続き維持管理している。

(1)発明名

「弱毒痘そうワクチン株」

(2)発明概要

「痘苗株と同程度の抗体産生能をもち、種痘の副反応のきわめて弱い痘苗株に関するもの」

(3)特許権

カナダ特許、欧州特許


特許権 カナダ特許 欧州特許
(スェーデン、フランス、スイス、へ゛ルギー、
 オランダ、イタリア、ルクセンプルグ、イキ゛
 リス、ドイツ、オ一ストリアの10カ国)
特許番号 特許番号1236018号 特許番号0157528号
出願日 昭和60年3月1日 昭和60年3月18日
取得日 昭和63年5月3日 平成2年12月14日
有効期限 平成17年5月3日 平成17年3月18日

※上記以外に米国特許を有していたが、平成15年1月28日に特許期限満了。