平成13年度公共用水域及び地下水の水質測定結果について
平成14年8月27日
環境生活部水質保全課
043(223)3820


平成13年度公共用水域及び地下水の水質測定計画(水質汚濁防止法第16条第1項)に基づく水質測定結果の概要は、次のとおりである。

第1. 公共用水域
1. 測定内容
(1)測定対象
69河川、4湖沼及び4海域について合計178地点(生活環境の保に関する環境基準類型指定85水域156地点及びその他の水域22地点)で年問4〜24日水質測定を実施
(2)測定項目
健康項目26項目、生活環境項目等49項目
(3)測定機関
千葉県、国土交通省、東京都及び水質汚濁防止法に基づく政令市(千葉市、市川市、船橋市、松戸市、柏市及び市原市)
(4)測定期問
平成13年4月から平成14年3月まで
2. 測定結果
(1)環境基準達成状況
ア. 健康項目
健康項目26項目のうち、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素、ほう素を除く24項目は、すべての地点で環境基準を達成した。
硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素は1河川1地点(高田川(銚子市))において、前年度に引き続き環境基準を超過した。環境研究センターのこれまでの実態調査から、源流部及び湧水の硝酸性窒素が高いことが判明した。この原因については調査を継続するが、この流域は畜産と畑作が盛んな地域であるため、今後、家畜排せつ物や施肥等による負荷を削減することについて、関係機関と協議していく。
また、ほう素は1河川1地点(汐入川(館山市))において環境基準を超過した。測定地点が海水の影響を受けやすい河口域付近にあり、原因については現在調査中である。
イ. 生活環境項目
(ア)BOD(河川)又はCOD(湖沼及び海域)
有機汚濁の代表的な水質指標であるBOD・CODは、類型指定された85水域のうち43水域で環境基準を達成し、達成率50.6%で12年度の49,4%に対しやや上昇した。
      ・河川:70永域のうち、37水域で達成
         (達成率:52.9%(12年度50.0%))
      ・湖沼:4水域のすべてで未達成
         (12年度もすべて未達成)
      ・海域:11水域のうち、6水域で達成
         (達成率:54.5%(12年度63.6%))
(イ)全窒素・全燐
全窒素・全燐については2湖沼(印旛沼・手賀沼)及び東京湾の5水域について環境基準の類型指定がなされている。
      ・湖沼:2項目とも2水域すべてで未達成
         (12年度もすべて未達成)
      ・海域:全窒素は、5水域のうち、2水域で達成
         (達成率:40.0%(12年度40.0%))
          全燐は、5水域のうち、2水域で達成
         (達成率:40.0%(12年度40.0%))
(2)BOD又はCODの年平均値から見た汚濁の概況
BOD(COD)の年平均値を前5か年平均値と比較し水質汚濁の概況を見ると、177地点中53地点で改善、81地点で横ばいと76%の地点で改善ないし横ばいの傾向にあった。
とくに、手賀沼についてはCOD前5か年平均値20mg/gに対し11mg/g(前年度14mg/g)と大幅な改善傾向がみられた。これは、北千葉導水事業の効果が大きいものと思われる。
    ア. 河川(BOD)
      41地点で改善、53地点で横ばい、27地点で悪化した。

    イ. 湖沼(COD)
      7地点で改善、8地点で横ばいであった。

    ウ. 海域(COD)
      5地点で改善、20地点で横ばい、16地点で悪化した。


第2. 地下水
1. 測定内容
(1)測定対象
ア. 概況調査
地下水質の概況を把握するため、県内2kmメッシュごとに1本の井戸を抽出し、全体で274本について水質調査を年1回実施

イ. 定期モニタリング調査
これまでに汚染が確認された地域の地下水汚染の状況を継続的に監視するため、地域ごとに2本の井戸を対象とし、全体で130本について水質調査を年1〜2回実施
(2)測定項目
ア. 概況調査
環境基準項目26項目、要監視項目3項目、全29項目
イ. 定期モニタリング調査
砒素、四塩化炭素、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の15項目

(3)測定機関
千葉県、国土交通省、及び水質汚濁防止法に基づく政令市(千葉市・市川市、船橋市、松戸市、柏市及び市原市)

(4)測定期問
平成13年4月から平成14年3月まで
2. 測定結果
(1)概況調査
ア. 地下水質の状況
測定井戸274本のうち、1本の井戸で鉛、7本の井戸で砒素、32本の井戸で硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素並びに1本の井戸でふっ素が地下水の水質環境基準を超過したが、残り233本の井戸では、すべての項目について地下水の水質環境基準に適合していた。
イ. 基準超過に伴う汚染源調査等
  • 鉛については、周辺には基準を超える井戸はなく、鉛を使用する事業場等もなく、原因は不明であった。
  • 砒素については、周辺にこれを使用する事業場等はなく、これまでの調査研究から自然界の地層に存在する砒素の影響によるものと推定された。
  • ふっ素については、周辺にこれを使用する事業場等はなく、自然界の地層に存在すろふっ素の影響によるものと推定された。
  • 硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素については、畑地における過剰施肥、家畜排せつ物の不適正処理、生活排水の地下浸透など汚染源が多岐にわたっていることが考えられるため、早期に県内全域の状況を把握するとともに負荷削減に向けて関係機関と協議していく。

(2)定期モニタリング調査
測定井戸130本のうち、108本の井戸で地下水の水質環境基準を超過していた。
項目別には、六価クロム、砒素、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1−ジクロロエチレン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素であった。
なお、定期モニタリング調査地区については、汚染状況の継続監視汚染機構解明調査、汚染除去対策を引き続き実施することとしている。