平成13年度、地下水における硝酸・亜硝酸性窒素の汚染負荷削減対策調査結果の概要
千葉県水質保全課
1 調査目的
「地下水の水質汚濁に係る環境基準」が平成11年2月に改正され、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素が新たに追加され、地下水質の調査を進める中で広く検出され、基準超過の割合も高くなっている。このため、平成12年度に引き続き、汚染負荷削減対策のための基礎資料を得る目的で現況調査を実施した。

2 調査地域
印西市浦部地区及びその周辺

3 調査内容及び結果
(1)地域の概況
(ア) 調査区域は、約1.5Ku、その地形は、下総台地(標高約25m)、沖積低地(標高3〜4m)及び谷津等となっている。

(イ) 集落は台地上、谷津斜面等に分布し、水道水源は個人井戸又は共同井戸でまかなっている。畑地は概ね台地上に広がり、果樹園は1箇所、山林は斜面に分布している。
    (図一1 調査地域位置歯、図一2 調査区域、図一3 土地利用状況)

(2)地下水質等の状況
(ア) 調査井戸は、丸井戸16本、疾井戸27本、計43本について、硝酸性窒素等について調査した。
その内、環境基準を調査した井戸は、14本(超過率33%)で丸井戸5本、深井戸9本で中央部に集中し、丸井戸、深丼戸による違いは見られなかった。     
(図一4 硝酸性及び亜硝酸性窒素濃度分布)

(イ) 汚染された丸井戸の地下水位は、21m及び10〜14mの範囲であった。

(ウ) 汚染井戸の取水地層は、主に上部木下層・下部木下層であった。
     (表一1 調査井戸の推定取水層)

(3)汚染源等
(ア) 汚染井戸周辺では比較的規模の大きい畑地が広く分布し。又果樹園や小規模の畑地も点在しており、施肥による地下水への窒素供給が考えられる。
    (図一5汚染井戸の分布と水系・土地利用の状況)

(イ) 生活排水が汚染に関与する可能性は低いが、常総粘土層下部の宙水と考えられる2本の汚染丸井戸はその可能性も考えられる。

(ウ) 自家製肥料の使用割合が多いことから、牛糞等家畜排泄物を堆肥に利用するなどによる窒素供給源の可能性も考えられる。